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◆ エッセンシャルオイル(精油)の注意と危険性

 エッセンシャルオイルは植物から抽出された、天然100%の有機化合物です。
ですが自然界に存在するときと違い、何百何千倍と濃縮されています。
微量でも強力な作用ものが多いです。

種類によっても違いますが、一般に見かけない精油などの中には
非常に強い作用を持ったものもあります。

ここではとても大切な、そのエッセンシャルオイル(精油)の危険性について
全般的に記しておきます。
詳しい説明および具体的なオイル名はリンク先をご参考ください。
エッセンシャルオイル&キャリアオイルの【 オイル事典 】


1.乳幼児、子供達へのアロマテラピー
2.妊娠中のアロマテラピー
3.病気について
4.毒性のある精油
5.光毒性のある精油
6.刺激性のある精油
7.感作作用のある精油

◆ 禁忌!がわかっている精油 ◆




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1.乳幼児、子供達へのアロマテラピー

 乳児(~12ヶ月)、幼児(1~5歳)、子供(6~12歳)。
子供へのアロマテラピーには細心の注意を払ってください。

子供達は繊細で、感受性が強いです。
身体もまだ、出来上がってはいません。
だからこそ、ごく少量のエッセンシャルオイルでも十分に作用する
という事を覚えておいてください。

基本的に3歳未満の子に対しては室内の芳香としてのみ
使用することをお勧めいたします。

3歳~12歳くらいの子に対しては、最初は成人の1/10くらいの量
を目安にしましょう。多くても1/2くらいで十分だと思います。

12歳以上になりますと、だいたい成人と同じようにしても良いでしょう。
ですが念のため、やはり最初は1/2くらいから初めたほうが良いでしょうね。



小さな子供は元気で好奇心旺盛で、何でも興味を持って
とってもかわいいですよね^^

そこで特に、“色々な容器のふた”にご注意ください。
ふたを開けられるようになると、誤飲による事故が起こる可能性があります。


精油の瓶はドロッパー付ですから、飲む事はできません。
が、ふたを開けた際に原液が手につく可能性、それを舐める可能性は非常に高いです。

また原液をドロッパー無しの小瓶に小分けしている場合、
開けて飲んだりなめたりするかもしれません。
それに極小タイプの小瓶ですと、丸ごと飲み込んだりするかもしれません。

またマッサージオイルなどを入れる、遮光瓶。
これもふたの形状によって、だだもれのタイプがあります。
舐めたり飲んだりしないよう、こちらも注意した方が良いでしょう。


精油にキャリアオイル、ビン類、その他の子供の興味を引きそうな物は、
子供の手の届かない場所にきちんと保管しておきましょう!


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2.妊娠中のアロマテラピー

 妊娠中の方へのアロマテラピーはリラックス、そして心地よい安らぎをもたらす、
すばらしいものとなるでしょう♪

実際に、妊娠中にアロマテラピーを知ってから学び始めた方も多い、と聞きました。
ただやはり、妊娠中には細心の注意が必要です。


妊娠中は、心身の感受性がとても高まっています。
アロマテラピーを行う場合、
健康であること、そして経過が順調であることを、必ず確認してください。

基本的には芳香浴のみを、お勧めいたします。

それ以外のアロマテラピーを行う時、
特に全身に対するアロマテラピーを行う場合などは、
経験豊かなアロマセラピストに相談するようにしてください。

 妊娠中は胎児とお母さん、どちらへの影響も避けるため、
どのオイルも通常の半分以下にして使用しましょう。
マッサージオイルとして使用する場合も、2%以下を目安にしてください。

また同時に下記のような、
強力であったり通経作用などのある精油の使用は避けましょう。
(もちろん、4.毒性 5.光毒性 6.刺激性 7.感作作用のある精油も避けましょう。)

―――――――――――――――――――――――――――――――

<通>:通経作用あり <分>:分娩促進作用あり <毒>:毒性・神経毒性あり

アニスシード<分><通>、アンジェリカ<通>、
インディアンディルシード<毒>、ウインターグリーン<毒>

カラムス<毒>、カラミント<毒>、
カンファー(ホワイト / ブラウン / ブルーもしくはイエロー)<毒>、
キャラウェイ<毒>、クミン、クローブバット<分>

サッサフラス<毒>、サビン<毒>、シダーウッド(アトラス、ヒマラヤ)<毒>、
シトロネラ<通>、シナモンリーフ<通>、スターアニス<毒>、スネークルート<通>、
セージ(スパニッシュ<通>、コモン<通>)、セロリシード<通>

タイム(ホワイト)<分>、タジェット<毒>、ターメリック<毒>、タラゴン<毒>、
タンジー<毒>、ツーヤ<毒>

ナツメグ<分><通>、ニアウリ<通>

バジル(ワイルド / ドッグ)<毒>、パセリ(葉、シード)<通>、パルマローザ<分>、
ヒソップ<毒>、フェンネル(スィート)<分>、フェンネル(ビター)<毒>、
ベイローレル<分>、ペニローヤル<毒>、ホースラデッシュ<毒>

マスタード<毒>、ミント(ペパーミント<分>、スペアミント<毒>)

ヤロー<通>、ユーカリ<毒>、

ラブダナム<通>、ラベンダー(スパニッシュ)<毒>、ルー<毒>、

ワームウッド<毒>、ワームシード<毒>


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また、妊娠4ヶ月未満(大体の目安です)の方は、
次のエッセンシャルオイルを使用する際は注意してください。

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カモミール ジャーマン、カユプテ、クラリーセージ

ジュニパー(実)、ジュニパー(枝)

バジル(フレンチ)、ベチバー、ペパーミント

マジョラム(スィート)、ミルラ(没薬)

ラベッジ、ラベンダーローズ、ローズマリー


―――――――――――――――――――――――――――――――afhp

基本的にラベンダーおよびローズは、毒性、刺激性、感作作用の無い、
安全なオイルとされています。
ですがこれらの精油は通経・月経促進作用が議論されています。

実際、文献によっては“妊娠初期の数ヶ月は使用を控えたほうが良い”
と書かれていたり、“特に問題ない”とされていたり、著者によって違うようです。
ですから一応、念のために挙げておきました。

ローズはとても素敵な香りですし、ラベンダーも、心安らぐ精油です。
ですが妊娠初期には適度にとどめておく(大量に使わない)方が良いでしょう。




こちらは妊娠中に用いても安全、といわれているなエッセンシャルオイルです。
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カルダモン、カモミール(ローマン / ▲ジャーマン

サンダルウッド(白檀)、ゼラニウム、ジンジャー

ネロリ

パチュリー、▲パルマローザ、プチグレン

▲<ラべンダー>▲<ローズ>、ローズウッド


―――――――――――――――――――――――――――――――
▲は文献によっては使用しないほうが良い、とされています。
念のため適度にとどめておく方が良いでしょう。

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3:病気について

 あなたや相手の方にの身体の健康に何らかの問題がある場合、
まずはきちんとお医者さんに診てもらいましょう。
自己診断でアロマテラピーのみ行う事は、時には命の危険を招くかもしれません。
急性の病気や、時間が勝負の病気や怪我も多いですからね。

アロマテラピーは基本的に予防、そして基礎的な免疫力強化。
決して直接命に関わるレベルの病気や怪我に対しての療法ではありません。

もしもあなたや、マッサージなどの際に受け手が病院で治療を受けている場合、
きちんと医師に相談する必要があります。

マッサージの際にも、あなたや受け手に健康に細心の注意を払ってください。
(こちらもご参照ください⇒マッサージしてはならない時)

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4.毒性のある精油

4-1:経皮毒性
 精油の種類にによっては、皮膚表面から吸収された精油の成分が体内を循環し、
内臓や神経組織に重大な影響を与える可能性があります。

4-2:経口毒性
フランス式アロマセラピーの特徴に、エッセンシャルオイルの飲用、
医師による処方での経口摂取ということがあげられます。

ですが専門知識および経験がない場合
口腔や消化器への悪影響、そして体内を循環した成分が、
内臓や神経組織に重大な影響を与えるなどの可能性は、
十分に考えられます。

また子供の誤飲、舐めたりすることにも、くれぐれも御注意ください。

そしてこういった精油の使用の際には、
★パッチテストを行う。
★必ず希釈する。
★長期間にわたって使用しない
(大体2週間以下にとどめておく)。
★自己責任で使用する。


以上に気をつけて使用してください。

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アジョワン、アニスシード、ウェストインディアン、エキゾチック

カシー、カスカリラ、カラミント、カンファー、
クローブ バッド、コリアンダー

シダーウッド(ヴァージニア)、シナモンリーフ、ジュニパー、
スウィートフェンネル、スターアニス、セージ(スパニッシュ)

ターメリック、タイム(ホワイト)、タジェト、タラゴン、
チューベローズ、テルペンチン

ナツメグ

バーク、バジル、パセリ、バレリアン、ヒソップ、
ブラックペッパー、ベイ、ベイローレル、ホップ、

ユーカリ


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万が一何らかの異常・症状が起こった場合、直ちに医師の診察を受けてください。
こちらもご参照ください⇒■ 応急処置法と緊急連絡先 ■

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5.光毒性

 精油(エッセンシャルオイル)の中には、光毒性を持つものがあります。
エッセンシャルオイルの中に存在する、ある種の化学物質が原因で起こります。
直射日光や強い紫外線に当たることが原因で、
皮膚に火傷のような症状や色素沈着などを引き起こしてしまうのです。

“柑橘系オイル”に多く、光毒性因子としては、フロクマリン類が一番有名ですね。

特に高濃度~原液のまま使用したり、強烈な日光などにさらされたりすると、
場合によってはひどい光毒性反応、火傷に似た症状が生じることがあります。

例えかなり希釈したものであっても、日光に当たる場合、
また日焼けマシンなどの使用の前には、光毒性のある精油を避けてください。


万が一、高濃度の状態で使用した場合や何かしら恐れのある場合は、
12~48時間を目安に紫外線に当たらないようにしましょう。

下記の光毒性を引き起こすオイル名、および
光毒性を避けるための最大使用レベル(%)を記述しておきます。

―――――――――――――――――――――――――――――――

アンジェリカ ルート(0.78%)、イチジク葉“アブソリュート”(絶対に×)、
オレンジ(ビター1.4% / スウィートで蒸留抽出)、オポパナックス(特定の%無し)

クミン(0.4%)、グレープフルーツ(4.0%)

ジンジャー

タジェト(0.05%)

バーベナ“アブソリュート”(0.2%)、ベルガモット(0.4%)

マンダリン

ラベッジ、ライム(0.7% 圧搾抽出)、ルー(0.78%)、
レモン(2.0% 圧搾抽出)

(参照:精油の安全性ガイド R ティスランド/T バラシュ)


―――――――――――――――――――――――――――――――

柑橘系、特にミカン科や、またキク科のエッセンシャルオイルに多いです。
ただし、柑橘類でも下記のオイルには光毒性はありません。

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オレンジ(スウィートで圧搾抽出)

タンジェリン(圧搾抽出)、タンジェロ(圧搾抽出)

ベルガモット(ベルガプテンを除去している場合)

マンダリン(圧搾抽出)

ライム(蒸留抽出)、レモン(蒸留抽出)


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万が一何らかの異常・症状が起こった場合、直ちに医師の診察を受けてください。
こちらもご参照ください⇒■ 応急処置法と緊急連絡先 ■

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6.刺激性

 精油(エッセンシャルオイル)の中には、
とても強力な反面、毒性も高いオイルがあります。
そしてあるものは、強く皮膚を刺激してしまうなどの症状が現れます。

6-1:皮膚刺激
皮膚表面から浸透したエッセンシャルオイルの成分が原因で、
皮膚炎を起こす場合があります。
免疫反応である感作や、光毒性とは違うのですが、
紅斑、浮腫などの症状が起こります。

これは皮膚細胞や血管系に、直接毒性反応が起こることが原因です。

6-2:粘膜刺激
口腔、鼻腔、呼吸器系、消化器、排泄器、生殖器など、
身体の内部組織に対する刺激作用です。
皮膚刺激と同様、直接細胞や血管へ作用します。

焼けるような痛み、きりきりした痛み、不快感などが起こります。


下記のオイルにはその恐れがあります。
慣れないうち、最初の頃は基本的には使用しないほうが良いでしょう。

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アルニカ、ウインターグリーン、ウォームシード、
エレカンペーン、オレガノ

カラマス、カシア、カンファー(ブラウン、イエロー)、コスタス

サッサフラス、サビン、サントリナ、シナモン(バーグ)、
セイボリー、セージ

タンジー、チャービル、ツジャ、ディアタン、トンカビーン

パイン、ビターアーモンド、ブック、ブルーム、フェンネル(ビター)、
ペニーロイヤル、ホースラデッシュ、ボルドーリーフ

マグワート、マスタード、メリロータス

ヤボランジ、レッドタイム、ルー、ワームウッド


―――――――――――――――――――――――――――――――

中にはウインターグリーンやオレガノなど、市販されているオイルも含まれます。

実際これらの中の精油を原液、または高濃度で使用する施術もありますが、
そういったスクールで教わっていない限り、お勧めできません。
(精油のメーカー、品質も関係してきます。)

もし使用されるのでしたら、
★ 必ずパッチテストを行う
★ 品質の良い、信頼できるエッセンシャルオイルを使用する
★ 基本的には高濃度で使用しない

そして自己責任において使用してください。

万が一何らかの異常・症状が起こった場合、直ちに医師の診察を受けてください。
こちらもご参照ください⇒■ 応急処置法と緊急連絡先 ■

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7.感作作用

 精油(エッセンシャルオイル)の中には特に敏感肌の方を、
またアレルギー体質の方の皮膚を刺激してしまう場合があります。

これは単純な皮膚刺激とは異なる、免疫機構に基づく反応です。
これを“皮膚感作” “皮膚感作作用” “皮膚アレルギー反応”と言ったりりします。
それらを総じて“感作作用”といいます。
(いわゆる“抗原抗体反応”でもあります。)


しくみはまず、
・精油のある成分が<抗原>となってしまう。
  ↓
・体内に“抗体”が出来る
(感作された状態です)。
  ↓
・再度、精油の使用によって同じ成分、
つまり<抗原>が体内に侵入する。
  ↓
・激しい“抗原抗体反応”が起こる。
  ↓
・皮膚の炎症が起こる。

となります。
(ちなみに光の存在があって起こる場合、“光感作”と呼ばれます。)


また、古くなったオイルが感作作用を誘発する場合もあるようです。
参照⇒エッセンシャルオイル(精油)およびキャリアオイルの保存方法

敏感肌、アレルギー体質の方は、初めてのオイルを試す前に
必ずパッチテストを行ってください。

一般的によく使用されるオイルの中にも、報告があがっています。
下記のオイルにはその恐れがあります。

―――――――――――――――――――――――――――――――

イランイラン、オレンジ

ガーリック、カナンガ、クベブ、ケード、カモミール(ローマン/ジャーマン)

シダーウッド、シトロネラ、ジャスミン、ジンジャー、
パイン(スコッチ/ロングリーフ)、ゼラニウム

ターメリック、タイム(ホワイト)、ティートリー、テルペンチン

バーベナ、バイオレット、バニラ、バルサム、バレリアン、フレンチ バジル、
ベイローレル、ペルーバルサム、ベンゾイン(安息香)、ホップ

マスティック、ミント

ラベッジ、リトシー、レーバント スタイラックス、
レモン、レモングラス、レモンバーム

ヤロー


―――――――――――――――――――――――――――――――

 また皮膚を刺激する恐れがあるため、
特に使用量をおさえて用いなければならないものがあります。
いくつかは上記と重なりますが、加えて記しておきます。

高濃度で使用しますと皮膚を荒らす恐れがありますので必ず、

★パッチテストを行う
★通常の使用量の半分にする
★必ずキャリアオイル、クリームおよびジェルなどに混ぜる
★入浴時には、3滴以下にする
★自己責任で使用する


これらを確認したうえで、下記の精油のご使用をお勧めいたします。

―――――――――――――――――――――――――――――――

アジョワン、アニスシード、オールスパイス

ガーリック、カユプテ、クローブ バッド、キャラウェイ、コーンミント

シナモンリーフ、ジュニパー、ジンジャー、スウィートバジル

タイム(ホワイト)、ターメリック

パインニードル(スコッチ、ロングリーフ)、パセリ、
ブラックペッパー、ペパーミント、ボルネオール

レモン

ユーカリ


―――――――――――――――――――――――――――――――


実際これらの中の精油を原液、または高濃度で使用する施術もありますが、
そういったスクールで教わっていない限り、お勧めできません。
(精油のメーカー、品質も関係してきます。)

万が一何らかの異常・症状が起こった場合、直ちに医師の診察を受けてください。
こちらもご参照ください⇒■ 応急処置法と緊急連絡先 ■





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