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ヤロウ
	エッセンシャルオイル(精油)		
	
	ヤロウ YARROW	
	学名:	Achillea millefolium	
	科名:	キク科	
	種類:	草木	
	抽出部分:	花の咲いた先端部分	
	抽出方法:	水蒸気蒸留法	
	
【 原産地・分布・生産地域 】
	原産はユーラシア大陸です。北米のものは帰化植物だと考えられます。
現在は世界の温帯地域に見られます。
蒸留は主にドイツ、ハンガリー、フランス、ユーゴスラビア、アメリカ、アフリカなどです。	
	
【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】  	
濃い青から緑っぽいオリーブ色をしています。
軽く甘い、スパイシーな、温もりのある、フレッシュな、
グリーンな、薬草のような、かすかに樟脳のような香りがします。	
	
ノート(香りの種類):	トップノート	
	香りの度合い:	強	
	
【 主要成分 】
	アズレン(最高51%)、
ピネン、カリオフィレン、ボルネオール、テルピネオール、シネオール、
酢酸ボルニル、カンホール、サビネン、ツジョン、リモネンなどです。	
	
◎ 心への癒し ◎
	気力の衰えたときに。
過度の緊張、不眠症、ストレス症状に。	
	
☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
	頭痛に。
熱を伴った風邪、熱、インフルエンザ等に。	
		また身体全体の強壮に、特に脈管系に対して効果を発揮します。	
		動脈硬化、血栓症、リューマチ性関節炎、血栓症に。	
		下痢、便秘に。
痔に。
痙攣、腹部の膨張感、消化不良に。				
	
○ 肌へ ○
	火傷、切り傷に。
にきび、湿疹、炎症、発疹に。
傷跡、皮膚の整調、静脈瘤に。
育毛促進(ヘアリンス)に。				
	
♀ 女性のために ♀
	無月経、月経困難症に。
更年期障害に。
卵巣炎、膀胱炎などの感染症に。				
	
【 アロマテラピーでの作用 】
	強壮、発汗、解熱、消炎、抗炎症、抗リウマチ、消毒、、抗菌
去痰、胆汁分泌促進、健胃、消化促進、鎮痙、利尿、駆風、
収斂、止血、瘢痕形成、血圧降下作用があります。				
	
【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
	長期にわたって連用すると、頭痛を引き起こす事があります。
また、人によっては感作作用を引き起こします。
強力な精油ですので、妊娠中の使用は控えた方が良いでしょう。				
	
相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
	アンジェリカ、クラリセージ、ジュニパー、タラゴン、バーベナ、
メリッサ、レモン、ローズマリー、シダーウッド、パイン、カモミール、
バレリアン、ベチバー、オークモス、ミルラ(没薬)などと合うでしょう。				
	
 ちょこっと小話を (^o^)
ちょこっと小話を (^o^)とても仲間の多い植物です。
セイヨウノコギリソウ(A.ligustica)やジャコウノコギリソウ(A.moschata)などがあります。
伝説ではアキレスがトロイ戦争のおり、戦傷を癒すのに用いたそうです。
そういったこともあり、傷の治療に使う薬草として有名です。
スコットランドでは占いに、そしてお守りに用いられたそうです。
そしてヤロウは悪霊を追い払うとされ、教会でも使われました。
また乙女が枕の下にヤロウを敷いて眠ると、本当の恋人を夢見る、と言われていました。
心と身体、両方に対しての作用が古くから知られていた植物です。
その名声から肺がん、糖尿病、風邪など様々な病気の治療に使用されたりもしました。
少し変わったところでは瀉血法(静脈から血を抜く、昔の治療法)として、
ヤロウの匂いを嗅がせて鼻血を出させることもあったようです。
現在、皮膚疾患用のバス用品に用いられることもあります。
また香水等の香料に、またベルモットやビターのフレーバーにも使われています。
(スウェーデン人はビールの香り付けに使いました)
ヤロウは別名“milfoil”といいます。
“千枚の葉”という意味で、実際に細かい葉がたくさんある植物です。
そういえば同じ名前のお菓子(millefeuille:仏)がありましたね。
久しぶりに食べたくなってしまいました^^
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