{ アロマテラピーアロマセラピー }トップページへ > エッセンシャルオイル(精油)と
キャリアオイル web辞典
> ナツメグ

ナツメグ

エッセンシャルオイル(精油)

ナツメグ NUTMEG
学名: Myristica fragrans
科名: ニクズク科
種類: 樹木
抽出部分:
虫の食べた後の種を乾燥させたもの。

(虫はでんぷん質と脂肪質を食べるため)
または、オレンジブラウンのメース(仮種皮)を乾燥させたもの。
こちらのメースオイルの方が入手は困難なようです。
抽出方法: 水蒸気蒸留法


【 原産地・分布・生産地域 】
原産はモルッカ諸島とその周辺。
インドネシア、スリランカなどの西インド諸島、特にグラナダで栽培されています。
オイルはアメリカやヨーロッパで、輸入された実から蒸留しています。

【 芳香の系統・特色・表現、精油の色 】  

白色から淡い黄色をしています。
甘く、温かく、豊潤な、オリエンタルで官能的な、少し鋭いスパイシーな香りがします。

ノート(香りの種類): ミドルノート
香りの度合い:

【 主要成分 】
主にテルペン炭化水素類(約88%)、カンフェン、ピネン、ジペンテン、サビネン、シメーン、
その他少量のゲラニオール、ボルネオール、リナロール、テルピネオール、
ミリスチシン(4~8%)、サフロール、エレミンシンなどです。
メースオイルも同様です。



◎ 心への癒し ◎
神経疲労に。元気づけてくれます。
失神したとき、正気づかせてくれます。

☆ 身体への効能・効果・効用 ☆
神経痛に。
感染症に。
関節炎、通風、筋肉痛に。
血行不良に。
循環不全、リューマチに。
腹部の膨張感、消化不良、消化の遅れ、吐き気などに。
消化器系の働きを助けてくれます。

○ 肌へ ○
ヘアトニックとして使えるようです。

♀ 女性と男性のために ♂
月経を正常に、月経痛の緩和に。
不感症に。
インポテンスに。



【 アロマテラピーでの作用 】
鎮痛、歯痛緩和、鎮痙、制吐、抗リューマチ、強心、強壮、刺激、
消化促進、胃液分泌促進、食欲増進、消毒、駆風、催淫、
プロスタグランジン様(制御)、月経促進、分娩促進、作用があります。


【 ▼ 注意と禁忌事項 ▼ 】
強力な精油です。
妊娠中の方、そして子供には使用しないでください。

一般に毒性、刺激性、感作作用はありませんが、大量の使用は控えること。
吐き気、恍惚、頻脈などを引き起こす事があります。

また長期間の使用も運動神経の低下、精神的な不調、
また譫妄やけいれんなどを引き起こす場合があります。
心臓の過刺激、皮膚の刺激も引き起こす場合もあるようです。

こういった症状はミリスチシンによる作用と考えられています。
高濃度、および長期間の使用は避けてください。


相性の良いエッセンシャルオイル(精油)
オークモス、サイプレス、ベイ リーフ、バルサム(ペルー)、ガルバナム、
クローブ、シナモン、ティートリー、フランキンセンス(乳香)、パチュリ、ブラック ペパー、
ゼラニウム、コリアンダー、ラバンディン、クラリーセージ、ローズマリー、
レモンバーム(メリッサ)、ライム、オレンジ、プチグレン、マンダリンなどと合うでしょう。
スパイス系のオイルと相性が良いです。

Myristica fragrans 2.jpgちょこっと小話を (^o^)

ナツメグもメースも、洋の東西問わず、家庭用のスパイスとして親しまれてきました。


インドでは、腸の不調にあわせて使われました。

イタリアではローレル、ローズ、クローブ、ジュニパー、ミルラ(没薬)、マートルに
ナツメグを合わせた薫香を、悪霊よけに使ったそうです。

またエジプト人は、遺体の防腐のために使いました。

中世ではラードと混ぜ合わせたものが、“痔”の治療にも使われました。


現在、食品関係、香料そしてヘアローションの成分など様々な分野で用いられています。


2aroma.jpgこちらの ナツメグ 、お勧めです。





top.jpgこのページのトップへ↑





{ アロマテラピーアロマセラピー }トップページへ↑↑